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皆さんこんにちは!
株式会社中村瓦の更新担当の中西です!
さて今日は
瓦屋根は他の屋根材と比べ、圧倒的に寿命が長い。
だが、それは適切な施工と定期的な点検が前提である。
陶器瓦やいぶし瓦は、素材自体が100年以上持つ。
しかし、屋根全体としての耐用年数は、
防水シート・桟木・棟部材などの劣化スピードによって左右される。
一般的に、30年を過ぎた頃から点検・メンテナンスが必要となる。
棟瓦のズレ・浮き
地震や風によって発生しやすい。放置すれば雨漏りの原因。
漆喰の剥がれ
棟下やケラバの漆喰は、紫外線と熱で劣化する。早期補修が望ましい。
瓦の割れ・欠け
飛来物や踏み抜きによる破損。交換修理が基本。
ルーフィングの劣化
目視ではわからないため、雨漏りやシミのサインが出た時点で専門調査を行う。
近年は、「屋根を守る屋根工事」が主流になっている。
具体的には以下の技術が挙げられる。
防災瓦(ロック構造)
ステンレスビス固定
通気構法(野地板の湿気を逃がす)
乾式棟システム
これらを組み合わせることで、耐風・耐震・耐久のバランスを高められる。
11月〜冬にかけては、夜露と昼間の温度差が大きく、
瓦下に結露が発生しやすい。
通気層を確保し、桟木間の空気の流れを維持することが大切である。
瓦屋根は正しい施工とメンテナンスで100年持つ。
「放っておいても大丈夫」ではなく、「見守ることで長持ちする」屋根。
それを支えるのは、点検・補修・観察の積み重ねである。