ブログ | 流山で雨漏り•屋根修理•屋根工事といえば地元の株式会社中村瓦

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中村瓦のよもやま話~part32~

 

皆さんこんにちは!
株式会社中村瓦の更新担当の中西です!

 

さて今日は

中村瓦のよもやま話~part32~

 

新年に向けて、屋根から住まいを整えるという考え方

12月は、一年を振り返りながら、新しい年に向けた準備を進める時期です。
大掃除や身の回りの整理、設備の点検など、住まい全体を見直す機会も増えてきます。

その中で、意外と後回しになりやすいのが「屋根の状態」です。
屋根は、雨や風、日差しから住まいを守る最前線にありながら、
普段の生活では目に入りにくい場所でもあります。


屋根は、住まいを支える重要な存在です

屋根は、外からの影響を直接受け止める部分であり、
建物全体の耐久性や快適性を左右する重要な役割を担っています。

特に瓦屋根は、耐久性に優れ、長く使える屋根材ですが、
台風や強風、長年の風雨によって、
少しずつズレや劣化が進んでいることもあります。

見た目では問題がなさそうに見えても、
内部の下地や漆喰が傷んでいるケースもあり、
気づかないうちに不具合が進行していることも少なくありません。


年末は屋根を見直す良いタイミング

年末は、
「今年は大きなトラブルがなかったか」
「このまま来年を迎えても大丈夫か」
と住まい全体を見直す良いタイミングです。

この時期に屋根の点検や補修を検討しておくことで、
年末年始を安心して過ごすことができ、
来年以降の大きな修理や雨漏りのリスクを減らすことにもつながります。


冬の間の計画が、来年をスムーズにします

冬場は天候の影響もあり、
大がかりな工事が難しい場合もあります。
しかし、だからこそこの時期に、

・現地確認
・屋根の状態把握
・補修や工事の計画

を行っておくことが大切です。

事前に準備をしておくことで、
春以降の工事もスムーズに進めることができ、
慌てることなく対応できます。


小さな補修が、大きな安心につながります

瓦屋根は、
不具合のある部分だけを補修できるのが大きな特徴です。

・瓦のズレ直し
・割れた瓦の差し替え
・漆喰の補修

こうした小さな補修を早めに行うことで、
屋根全体を長く良い状態で保つことができます。

「まだ大丈夫」と思っている今こそ、
確認しておくことが安心につながります。


屋根から整える、安心の住まいづくり

住まいを整えるというと、
内装や設備に目が向きがちですが、
屋根を整えることは、住まい全体の安心を整えることでもあります。

屋根がしっかりしているからこそ、
日々の暮らしを安心して送ることができます。


地域の住まいを守る瓦屋根工事として

これからも私たちは、
地域の住まいを守る瓦屋根工事として、
確かな技術と丁寧な仕事を大切にしてまいります。

「今の状態を見てほしい」
「工事が必要か相談したい」
といった段階からでも問題ありません。

新しい年を安心して迎えるために、
屋根から住まいを整えるという考え方を、
ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

屋根に関するご相談は、
どうぞお気軽にお問い合わせください。

中村瓦のよもやま話~part31~

 

皆さんこんにちは!
株式会社中村瓦の更新担当の中西です!

 

さて今日は

中村瓦のよもやま話~part31~

 

冬の瓦屋根工事で気をつけていること

12月以降の瓦屋根工事は、
春や夏とは違い、天候や気温に十分配慮しながら進める必要があります。
雨や強風に加え、朝晩の冷え込みによって屋根が滑りやすくなるため、
安全管理を最優先にした施工が欠かせません。

屋根の上で行う作業だからこそ、
無理をせず、確実な工程で工事を進めることが大切だと考えています。


冬場は安全管理を最優先に

冬の屋根は、
霜や結露、雨の影響で滑りやすくなりやすい環境です。

そのため、作業前には天候や屋根の状態をしっかり確認し、
無理な日程での施工は行いません。
安全が確保できない場合には、
工程を調整することも重要な判断のひとつです。

作業員の安全を守ることは、
結果的に工事の品質を守ることにもつながります。


瓦の状態を見極めた丁寧な施工

瓦屋根は、一枚一枚状態が異なります。
長年使われている瓦は、
形や風合いが微妙に変化していることも多く、
すべてが同じではありません。

既存の瓦を活かせる部分は活かしながら、
必要な箇所だけを補修・調整することで、
屋根全体のバランスを保った施工を行っています。

無理に新しい瓦に替えるのではなく、
屋根の状態に合わせた最適な方法を選択することが大切です。


冬でも品質を落とさないための工夫

寒い季節は、
漆喰や下地の状態にも注意が必要になります。
気温や湿度を考慮しながら、
適切な材料や施工方法を選び、
品質を保つ工事を心がけています。

見えない部分まで丁寧に仕上げることで、
長く安心して使える屋根につながります。


無理な工事は行いません

「年内に終わらせたい」
「早く直したい」
というご要望をいただくこともありますが、
屋根工事は安全と品質が最優先です。

無理な施工を行ってしまうと、
かえって不具合の原因になることもあります。
そのため、屋根の状態や天候を見極めながら、
最適なタイミングで工事をご提案しています。


寒い季節だからこそ、安心できる工事を

冬場の瓦屋根工事は、
経験と判断力がより求められる時期です。

寒い季節でも、
品質を落とさず、丁寧な施工を行うことが、
屋根を長持ちさせることにつながります。

これからも、
安心して任せていただける瓦屋根工事を心がけ、
住まいをしっかりと支えてまいります。

中村瓦のよもやま話~part30~

 

皆さんこんにちは!
株式会社中村瓦の更新担当の中西です!

 

さて今日は

中村瓦のよもやま話~part30~

冬前・冬場に多い瓦屋根のご相談内容

12月に入ると、瓦屋根に関するご相談が増えてきます。
「最近雨が多いけれど大丈夫だろうか」
「強風のあとから、瓦がずれていないか気になる」
といった不安の声を多くお聞きします。

冬は、雨や強風に加え、地域によっては霜や雪の影響も受けやすく、
一年の中でも屋根にとって負担がかかりやすい季節です。
そのため、普段は気にならなかった屋根の状態が、
この時期に表面化することも少なくありません。


冬前・冬場に特に多いご相談とは

この時期によくいただくご相談には、次のようなものがあります。

・雨漏りが起きないか心配
・台風や強風のあと、瓦がずれていないか不安
・屋根の上からカラカラと音がする
・漆喰が剥がれてきている気がする

これらは、瓦屋根では比較的よく見られる症状です。
特に見た目では分かりにくいケースも多く、
「気のせいかもしれない」と放置されてしまうこともあります。


小さなズレや劣化が原因になることも

瓦屋根は耐久性に優れていますが、
経年や自然環境の影響で、少しずつ変化が起こります。

瓦のズレや浮き、
漆喰のひび割れや剥がれなどをそのままにしておくと、
雨水が内部に入り込みやすくなり、
やがて雨漏りや下地の劣化につながる可能性があります。

冬場は雨が続いたり、
気温差によって劣化が進みやすくなるため、
早めの対応が特に重要になります。


瓦屋根は「部分補修」ができるのが強みです

瓦屋根の大きな特徴のひとつが、
不具合のある部分だけを補修できる点です。

すべてを葺き替えなくても、

・ずれた瓦の調整
・割れた瓦の差し替え
・漆喰の補修

といった対応で済むケースも多くあります。
早い段階で点検・補修を行うことで、
工事の規模や費用を抑えることにもつながります。


冬前・冬場の点検がおすすめな理由

「雨漏りしてから考えよう」
「暖かくなってからでいいかな」

そう思われる方もいらっしゃいますが、
実際には、何も起きていない今の確認がとても大切です。

冬前や冬場に状態を把握しておくことで、
安心して年末年始を過ごすことができ、
春以降の大きなトラブルを防ぐことにもつながります。


気になることがあれば、早めのご相談を

屋根は普段なかなか目に入らない場所だからこそ、
少しの違和感や不安を大切にしていただきたいと考えています。

「念のため見てほしい」
「今の状態を知りたいだけ」

そのようなご相談でも問題ありません。
点検を行うことで、
安心につながるケースも多くあります。

冬前・冬場のこの時期に、
瓦屋根の状態を一度確認してみてはいかがでしょうか。
早めの点検と対応が、
住まいを長く守ることにつながります。

 

中村瓦のよもやま話~part29~

 

皆さんこんにちは!
株式会社中村瓦の更新担当の中西です!

 

さて今日は

中村瓦のよもやま話~part29~

年末に見直したい、瓦屋根の状態について

12月は一年の締めくくりの時期です。
大掃除や年末準備、庭や外回りの整理などを進める中で、
意外と見落とされがちなのが「屋根の状態」です。

屋根は、日々雨や風、紫外線から住まいを守ってくれている大切な部分ですが、
普段の生活では目に入る機会が少なく、
不具合があっても気づきにくい場所でもあります。


瓦屋根は丈夫でも、劣化が起こらないわけではありません

瓦屋根は耐久性に優れ、
長く使える屋根材として知られています。
しかし、どれだけ丈夫な瓦でも、

・台風や強風による瓦のズレ
・飛来物による割れや欠け
・経年による下地や漆喰の劣化

といった影響を受けることがあります。

特に、表面からは問題がなさそうに見えても、
瓦の下にある防水部分や下地で劣化が進んでいるケースも少なくありません。


小さな不具合が、大きなトラブルにつながることも

瓦のズレや小さな割れをそのままにしてしまうと、
雨水が侵入しやすくなり、
やがて雨漏りや木部の腐食につながる可能性があります。

雨漏りは、一度発生すると
屋内の修繕や大がかりな工事が必要になることも多く、
早めの点検と対応がとても重要です。


年末は屋根を見直す良いタイミングです

年末は、
「今年は大きなトラブルがなかったか」
「来年も安心して暮らせる状態か」
と住まい全体を見直す良い機会でもあります。

このタイミングで屋根の状態を確認しておくことで、
冬場や来年の台風シーズンに向けた備えにもなります。


点検だけでも安心につながります

「今すぐ工事が必要なのか分からない」
「とりあえず状態を見てほしい」

そのような場合でも、
一度点検を行うことで、現状を把握することができます。

問題がなければ安心につながりますし、
もし補修が必要な場合でも、
早めに対応することで被害や費用を抑えることができます。


安心して年末年始を迎えるために

屋根は、住まいを守る大切な役割を担っています。
だからこそ、
「何か起きてから」ではなく
「何もない今」の確認が大切です。

年末の節目に、
瓦屋根の状態を一度見直してみてはいかがでしょうか。
安心して新しい年を迎えるための、
ひとつの備えとしておすすめします。

中村瓦のよもやま話~part28~

皆さんこんにちは!
株式会社中村瓦の更新担当の中西です!

 

さて今日は

中村瓦のよもやま話~part28~

~伝統と革新の融合~

 

 

瓦屋根は古いようでいて、最も進化している屋根でもある。
素材・工法・意匠、すべての分野で新技術が導入されている。


1. 軽量化と耐震化

従来の瓦に比べ、最新の瓦は約30%軽くなっている。
内部構造の空洞化や固定金具の改良によって、
地震に強く、施工時間も短縮された。

乾式工法の普及により、棟部の崩落事故も激減している。


2. 環境対応

近年は、遮熱塗料や高反射釉薬を用いた瓦が登場している。
屋根表面温度を最大10℃下げ、室内温度上昇を防ぐ効果がある。
また、廃瓦を再焼成してリサイクルする試みも進んでいる。

瓦は、環境にやさしく、再利用可能な「循環型建材」として見直されている。


3. 意匠の自由度

現代建築では、瓦のデザイン性も進化している。
平板瓦やスリム瓦を用いたモダン住宅、
金属屋根と瓦のハイブリッド屋根など、
瓦はもはや「和風限定の素材」ではない。


4. 職人の継承

少子高齢化の中で、瓦職人の後継者不足は深刻な課題である。
その一方で、若い世代が「手に職」として瓦業界に戻ってきつつある。
伝統を学びつつ、新しい工法を柔軟に取り入れる若手職人の存在が、
業界の未来を照らしている。


5. まとめ

瓦屋根は、日本の建築文化の象徴である。
それは美しいだけでなく、合理的で、環境にも優しい。
そして何より、瓦を扱う職人の“誠実な手”が、
この国の屋根を支え続けている。

瓦屋根は過去の遺産ではない。
今もなお進化し続ける、生きた伝統技術である。

中村瓦のよもやま話~part27~

皆さんこんにちは!
株式会社中村瓦の更新担当の中西です!

 

さて今日は

中村瓦のよもやま話~part27~

~長寿命化のための維持技術~

 

 

 

瓦屋根は他の屋根材と比べ、圧倒的に寿命が長い。
だが、それは適切な施工と定期的な点検が前提である。


1. 瓦屋根の耐用年数

陶器瓦やいぶし瓦は、素材自体が100年以上持つ。
しかし、屋根全体としての耐用年数は、
防水シート・桟木・棟部材などの劣化スピードによって左右される。

一般的に、30年を過ぎた頃から点検・メンテナンスが必要となる。


2. 点検のポイント

  • 棟瓦のズレ・浮き
     地震や風によって発生しやすい。放置すれば雨漏りの原因。

  • 漆喰の剥がれ
     棟下やケラバの漆喰は、紫外線と熱で劣化する。早期補修が望ましい。

  • 瓦の割れ・欠け
     飛来物や踏み抜きによる破損。交換修理が基本。

  • ルーフィングの劣化
     目視ではわからないため、雨漏りやシミのサインが出た時点で専門調査を行う。


3. 長寿命化のための工夫

近年は、「屋根を守る屋根工事」が主流になっている。
具体的には以下の技術が挙げられる。

  • 防災瓦(ロック構造)

  • ステンレスビス固定

  • 通気構法(野地板の湿気を逃がす)

  • 乾式棟システム

これらを組み合わせることで、耐風・耐震・耐久のバランスを高められる。


4. 季節ごとの注意点

11月〜冬にかけては、夜露と昼間の温度差が大きく、
瓦下に結露が発生しやすい。
通気層を確保し、桟木間の空気の流れを維持することが大切である。


5. まとめ

瓦屋根は正しい施工とメンテナンスで100年持つ。
「放っておいても大丈夫」ではなく、「見守ることで長持ちする」屋根。
それを支えるのは、点検・補修・観察の積み重ねである。

中村瓦のよもやま話~part26~

皆さんこんにちは!
株式会社中村瓦の更新担当の中西です!

 

さて今日は

中村瓦のよもやま話~part26~

~一枚一枚に宿る感覚と経験~

 

 

瓦を並べるだけなら、誰にでもできる。
だが、「納める」ことができるのは職人だけである。
瓦工事は、1mmの狂いが全体の美観と性能を左右する世界だ。


1. 瓦職人の基本姿勢

瓦職人に求められるのは、正確さと柔軟さ。
屋根という不安定な環境で、常に重力と風と戦いながら作業を行う。
その上で、設計図通りの勾配・割付・通りを守らなければならない。

また、現場は一つとして同じ条件がない。
屋根の形状、瓦の種類、下地の状態、気温や湿度。
それらすべてを現場で判断し、臨機応変に施工方法を調整する。


2. 主な使用道具

瓦職人の道具は、数こそ少ないが精度の塊である。

  • 瓦切断機(ディスクグラインダー)
     瓦の角度やサイズを合わせるために使用。切り口の直線性と角度が命。

  • 釘打機・ハンマー
     固定作業に使用。打ち込み深さで耐風性能が変わる。

  • 糸(通り糸)
     屋根のラインを整えるための基準線。全体の美観を決定する。

  • 水平器
     勾配確認用。小さなズレも最終的に大きな誤差になるため、頻繁に使用する。

これらの道具を使いこなすためには、数年の経験が必要だ。


3. 現場環境と安全

屋根の上は高温・強風・斜面。
足場を確保しながら、命綱を装着し、工具を安定させる。
安全管理は工事品質と同じくらい重要である。

また、11月頃は朝露や霜で滑りやすくなるため、作業時間を調整する。
現場監督と職人の連携が、安全かつ効率的な施工を支えている。


4. 棟の施工技術

棟瓦は屋根の“要”。
近年では、従来のモルタル固定に代わり、**乾式工法(強化芯棒+金具留め)**が主流となっている。
これにより、地震時の剥落リスクが減り、耐久性が向上した。

棟の仕上げは見た目以上に奥深い。
熨斗瓦の重ね方や勾配、棟芯の直線性——。
屋根全体の印象を決めるのはこの部分であり、熟練者の腕が最も問われる。


5. 職人の感覚

職人は、瓦のわずかな反りを指先で感じ取る。
「この瓦は少し逃げる」「この角は風を受ける」
経験から導き出されるその感覚が、図面以上の品質を生む。


6. まとめ

瓦職人の仕事は、単なる工事ではなく「手仕事の芸術」である。
一枚一枚の瓦に込められた経験と誇りが、建物の寿命を支えている。
そしてその技術は、次世代へと静かに受け継がれていく。

中村瓦のよもやま話~part25~

皆さんこんにちは!
株式会社中村瓦の更新担当の中西です!

 

さて今日は

中村瓦のよもやま話~part25~

~瓦屋根の意義と構造~

 

 

瓦屋根は、単なる屋根材ではない。
それは日本の気候と文化に適応してきた、数百年の知恵の結晶である。
夏の強い日差しを和らげ、冬の寒さを防ぎ、台風や地震にも耐えうる構造を備えている。
そして何より、瓦は「時間に強い」。百年を超えて家を守り続ける素材である。


1. 瓦屋根の基本構造

瓦屋根の工事は、単に瓦を並べる作業ではない。
まず、屋根の構造を理解しなければならない。

一般的な構造は次のようになる。

  1. 野地板(のじいた)
     屋根の骨格となる下地。構造用合板や杉板などが使われる。

  2. ルーフィング(防水シート)
     瓦の下で二次防水の役割を果たす。万一瓦下に浸入した雨を流す層である。

  3. 桟木(さんぎ)
     瓦を固定するための横木。瓦の位置と勾配を正確に保つ重要な要素。

  4. 瓦本体
     陶器瓦、いぶし瓦、平板瓦など用途に応じて選ばれる。

  5. 棟瓦・のし瓦
     屋根頂部を仕上げる部材であり、雨水の流れと風の受け方を整える。

この構造によって、屋根全体が「呼吸する」ように湿気を逃がしながら、雨水を外へと導いていく。


2. 瓦の種類と特徴

瓦は地域や建物によって種類が異なる。代表的なものを挙げる。

  • いぶし瓦
     焼成時に煙で燻し、銀灰色の独特の光沢を持つ。伝統的な寺院・和風住宅に使われる。耐久性が高く、年月とともに深みを増す。

  • 陶器瓦
     釉薬を施して焼き上げるため、色彩が豊富。耐候性にも優れる。現代住宅にも多く用いられる。

  • 平板瓦
     フラットな形状でモダンな印象を与える。耐風・耐震性能が高く、都市部の住宅でも増加傾向。

  • セメント瓦
     経済性に優れるが、経年劣化が早く、定期的な塗装メンテナンスが必要。

瓦は地域の風土と文化に密接に関わる。例えば、雪国では雪滑りを重視し、南九州では日射反射性や通気性が重視される。
つまり瓦とは、気候と文化が形を変えた素材なのである。


3. 工事の基本工程

瓦屋根工事は、次のような流れで行われる。

  1. 既存屋根の撤去
     古い瓦やルーフィング、桟木を取り除き、野地板の状態を確認。腐食部分は補修または交換する。

  2. 下地施工
     防水シートを貼り重ねる。重ね幅や釘の間隔は規定に従い、雨水の逆流を防ぐ。

  3. 桟木打ち
     屋根勾配に合わせて桟木を均一に設置。水平・通りを確認しながら施工。

  4. 瓦葺き
     一枚ずつ丁寧に置き、釘や銅線で固定。勾配・通り・割付を確認し、全体のラインを美しく仕上げる。

  5. 棟・ケラバ・袖の納まり
     屋根の端部や頂部を「納める」作業。防風・防水の要であり、職人の経験が最も問われる部分。

  6. 清掃・検査
     浮きやズレ、釘の緩みを確認。屋根全体の美観を整えて完工。

これらの工程を一つでも省略すれば、後々の雨漏りや破損の原因となる。
「瓦屋根の寿命は、施工精度で決まる」と言われる所以である。


4. 瓦の美と機能

瓦屋根は機能美の極みである。
重なり合う曲線が生み出す陰影は、光の角度によって表情を変える。
その一方で、通気・排水の役割を果たし、内部の湿気を逃がす。

屋根の勾配、瓦の曲率、重ね寸法。
そのすべてが合理的に設計されており、無駄がない。
職人たちは「美しい屋根ほど雨漏りしない」と言うが、それは真実である。


5. まとめ

瓦屋根は、単なる建築部材ではなく「日本の風景の一部」である。
風雨や日差し、そして時代の変化に耐えながら、静かに家を守り続ける。
その屋根を支えるのが、瓦職人の技と誇りである。

中村瓦のよもやま話~part24~

皆さんこんにちは!
株式会社中村瓦の更新担当の中西です!

 

さて今日は

中村瓦のよもやま話~part24~

~失敗しない瓦~

 

1|瓦屋根の“健康診断”はここを見る

瓦は“焼き物”ゆえに長寿命。ただし雨仕舞下地が弱ければ、いくら良い瓦でも性能を出せません。点検ポイントは次の6つ。

  1. 棟(むね):のし瓦の段欠け・開き・ズレ、冠の浮き、漆喰の割れ。

  2. 平部:踏面のガタつき、割れ・欠け、吸水による白華。

  3. 谷部:落ち葉堆積・銅板腐食・立ち上がり不足。漏水の主犯になりがち。

  4. 軒先:鼻隠し腐朽、瓦の出寸法の過不足、樋金具の緩み。

  5. 下地:野地板の腐朽、垂木のねじれ、ルーフィングの風化。

  6. 通気:小屋裏の湿気、結露痕、断熱材の水染み。
    写真+位置記録(立面・平面に落とし込む)で“再現可能な診断”に。口頭説明だけはNGです。


2|“直すのか・替えるのか”方針決定のロジック

  • 部分補修:割れ・欠け・ズレなど局所不良。下地健全・雨仕舞良好なら最短最安。

  • 葺き直し:瓦再用+下地更新。良質な既存瓦を活かしながら耐久性を回復。美観連続性も◎。

  • 葺き替え:瓦・下地とも新設。軽量化や断熱・通気の刷新が目的ならこちら。
    判断軸は**(1)屋根寿命の残り年数(2)今後10~20年の住まい方**。終の棲家・貸家・売却予定などライフプランで最適解は変わります。


3|設計の勘所:雨仕舞・通気・耐風を“図面に落とす”

  • 勾配と瓦種:J形・F形・S形で適正勾配が異なる。低勾配は防水層の重ね寸法立ち上がりを増す。

  • 谷板金:開き寸法、折り返し(ハゼ・水返し)を規定以上に。上流側の瓦切欠きを均一に。

  • 棟仕様:のし段数・土台配合/乾式棟(通気棟)など。地域風速や地震係数に合わせて緊結ピッチを設計。

  • 通気断熱軒先吸気→棟排気の一方向通気。野地合板の上に通気垂木+遮熱ルーフィングも効果大。

  • 雪国仕様:雪止め金具のピッチ、落雪配慮。樋強化と暖気漏れ対策で**氷柱(つらら)**を防止。


4|見積の読み解き:“安い”より“抜けがない”を選ぶ

チェックすべきは数量根拠と仕様の具体性

  • 仮設:足場・養生ネット・昇降設備・荷揚げ費。

  • 撤去処分:瓦・土・ルーフィング・樋の処分単価。

  • 下地:野地板厚み(12mm/構造用合板等)、増し張り or 張替え。

  • 防水:ルーフィング種類(改質アス・透湿・高耐久)と重ね幅

  • 瓦工:使用瓦の等級・緊結材の材質(ステン/銅)。

  • 板金:谷・壁取り合い・雨押えの材質と形状。

  • 諸経費:運搬・残材・近隣対応。
    同じ「一式」でも中身がまるで違うことは珍しくありません。仕様書+展開図で透明化を。


5|施工の流れ:再現性の高い“型”で品質を守る

  1. 足場→養生:近隣・植栽・ガラスを徹底養生。

  2. 撤去:瓦→土→ルーフィングの順。雨仕舞の痕跡を撮影して改善案へ。

  3. 下地:不陸調整、合板増し張り、必要箇所の根継ぎ。

  4. 防水:タッカー+ドブ釘、重ね・立ち上がり・貫通部補強。

  5. 瓦桟:通り墨・振れ止め、谷・棟の逃げ寸法を確保。

  6. 役物→平部→棟:軒先・ケラバ・袖・割付、最後に棟で締める。

  7. 板金・樋:取り合いの雨水テスト。

  8. 清掃・検査:散水、目視、ドローン。完成写真台帳を作成。


6|よくある不具合と予防策

  • 谷からの滲み:落葉・土砂堆積→定期清掃+ネット。谷板の水返し不足も見直し。

  • 棟の開き:地震・強風。緊結ピッチ短縮・のし段数見直し・乾式棟化。

  • 結露:断熱不足+通気不良。棟換気・気密強化・防湿層連続。

  • 塩害:海沿いはステンレス・アルミ採用、点検周期短縮。


7|アフター:10年もつ屋根の“習慣化”

  • 半年点検→年1回へ移行(梅雨前推奨)。

  • 台風・地震後は臨時点検。

  • 樋・谷の清掃、屋根上の置きっぱなし資材ゼロ運動。

  • 保証:材料・施工・雨仕舞で条項を分け、温度管理の逸脱や外力例外を明文化。


8|ケーススタディ:築40年和瓦屋根の“葺き直し”

  • 課題:棟開き・谷腐食・小屋裏結露。

  • 対策:棟乾式化+通気棟、谷板金二重化、野地増し張り+遮熱ルーフィング。

  • 結果:雨音静粛、夏の小屋裏温度▲4℃、点検性向上。

  • 費用感:葺き替え比で8~15%圧縮(瓦再用効果)。


9|まとめ

瓦屋根は設計×職人技×習慣で寿命が決まります。診断を“見える化”し、仕様を“言語化”し、施工を“型化”。この三つを揃えれば、美しく・強く・長く住まいを守れます。ご相談は**写真3点(全景・棟・谷)**を添えてどうぞ。

中村瓦のよもやま話~part23~

皆さんこんにちは!
株式会社中村瓦の更新担当の中西です!

 

さて今日は

中村瓦のよもやま話~part23~

~有形文化財・見世蔵(明治22年築)葺き替~

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明治22年(1889年)に建てられた土蔵造りの見世蔵。町並みの顔として商いを支えてきた屋根は、雨風と季節を100年以上受け止めてきました。本記事では、有形文化財に指定された見世蔵の瓦屋根の葺き替え工事を、準備~完了まで“職人の視点”で分かりやすくご紹介します。伝統を守りつつ、現代の安全性能も両立させる——その要点を余すことなく。